山の仕事とは
森林を維持しながら育成した樹木を伐採して木材資源を生産する仕事です。
苗木を植え、豊かな森林にするために下刈り、枝打ち、除伐、間伐を行いながら持続可能な森林管理を行います。近年では地球温暖化防止に対する期待が大きく、森林の整備、保全が林業の重要な役割の一つとなっています。
山の仕事のサイクル
地ごしらえ(2月・3月)
伐採後、植え付けをするために散乱した伐採木の枝葉や残木を取り除き整地する作業です。
植え付け(4月・5月)
苗木を一定の間隔で植える作業です。近年は鹿などに被食されることがあり、保護カバーや獣害ネットを付けることがあります。
下刈り(6月~8月)
苗木よりも雑草の方が早く成長するため、苗木が雑草に覆われ生育を妨げられます。そのため雑草木などを刈払い、十分な日光が当たるようにします。一般的に植え付け後、数年間、毎年夏の間に行う作業です。
除伐(9月・10月)
育成したい樹種の成長を妨げる他の樹種を伐る作業です。一般的に、下刈りの終了後、目的樹種の枝葉がお互いに接するころまで数回行います。
枝打ち(9月・10月)
節のない良質材を生産するために下枝を切り落とす作業です。病害虫や雪害を防止し、林内を明るくします。
間伐(11月・12月)
樹木が生長し密集するとお互いの生育を妨げ、さらに日光が遮られるため下草が繁茂せず土壌が流出し森林が荒廃します。これを防止するために、混み具合に応じて一部の木を伐採して成長促進と光環境を改善する重要な作業です。
成林
伐木・造材(秋~春)
樹木が生長し、柱などの資材として利用できる時期に達した立木を伐り、枝葉を払い適当な長さに切る玉切りをします。近年では高性能林業機械を利用し作業の効率化を進めています。
集材
造材された木を林道や土場など、市場等に運材するのに便利な場所まで集める作業です。近年は主に高性能林業機械の利用が多くなっています。